ご挨拶

 わが国は、世界有数の長寿国として知られており、「平均寿命」は男女とも年々伸び続けています。一方、2000 年に WHO(世界保健機構)が提唱した健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間「健康寿命」とは約 10 年の差があります。

 政府は「平均寿命」と「健康寿命」の差を短くするため、2013 年 6 月に、これまでの「生命寿命 延伸政策」から「健康寿命延伸政策」に政策転換を図り、「生涯現役」を前提とした日常生活を送ることができる健康維持の必要であることをあげてヘルスケア産業を育成し支える方針を打ち出しました。

 しかしながら、予防・健康づくりに頑張った者が報われる制度の整備や、生涯を通じた女性の健 康支援の強化、予防・健康づくりへの取り組みやデータヘルス、保険事業について、多様・包括的 な民間委託を推進する事業などの具体的な取り組みがされておらず、健康寿命延伸に強くつながりを持つ現役ワーカーを対象としたヘルスケアが行き届いていないのが現状です。

 また、2020 年から世界中の社会問題となっている新型コロナウイルス感染症の拡大及びこれに伴う行動制限等により、心理面においても多大な影響が生じていると言われています。こうした国民の不安定な心理状態の中で、日常生活を自宅で長時間送らなければならないストレスは、家庭内や人間関係の不和にも繋がっていることから、運動不足による健康維持や健康管理や不安な心理面を改善・克服するためのヘルスケアが求められています。

 そこで、政府の計画・施策を円滑に実施・促進することを含め、生涯現役でアクティブに活動で きる社会をつくるために、ヘルスケアを構成する心(Mind)・脳(Brain)・体(Body)の3つの重要な要素を取り入れたアクティブヘルス・プログラムの確立と普及を行い、国民の健康増進と健康長寿延伸に貢献することを目的とした日本ヘルスケア財団を設立することに致しました。

 当財団を健康寿命延伸のためのヘルスケア・プラットフォームとして、国民の皆様の日常生活の中で役立てて頂き、毎日を元気で幸せに、そして笑顔で過ごして頂ける事を願っております。

2021年6月1日設立

一般財団法人日本ヘルスケア財団

会長 大石華法

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